ペット東洋医学アドバイザーによる犬の薬膳食材解説。今回は「牛乳」を取り上げます。
牛乳は薬膳では体を潤し乾燥を改善する食品とされています。
「犬に牛乳を与えていいの?」と疑問をお持ちの方は、「犬に牛乳を与えてもいいですか?」という記事に詳しく書きましたので参考にしてください。
犬に牛乳を与えても基本的に問題はありません。ただし、牛乳アレルギーや乳糖不耐症の場合を除きます。
薬膳食材としての「牛乳」
- 五味:甘
- 五性:平
- 帰経:肺・心
- 効能:体が失った水分の補給、腸を潤す
- 適応:便秘、美肌、安眠、体力回復、骨を丈夫にする
牛乳の「乾燥を潤す性質」は乾燥肌の改善目的でよく利用されます。
犬のカルシウム源として
カルシウムは健康な骨の維持に必須のミネラルですが、食事内容によって吸収率が大きく変わります。
犬は人間よりもカルシウム要求量が多く、体重1kgあたりの比較では人間の24倍が必要です。
カルシウムはビタミンDと一緒に摂取すると吸収率が上がります。牛乳はカルシウムとビタミンDを豊富に含み、他の食品と比べてもカルシウムの吸収率が高い食品です(40〜70%)。
そのまま飲んでも、ミルク煮でご飯にも
牛乳は肉や魚介類との相性も良い素材です。ぜひ手軽に利用してみてください。