ペット東洋医学アドバイザー・JADP認定薬膳インストラクターの諸橋直子です。
中医学は中国古典医学のことです。この中医学では「老化」が加速する原因を8つに分けて考えています。
この記事では「老化が進む8つの原因」について解説します。
老化の根本原因についての解説記事はこちら。
老化が加速する原因8つ
- 気虚(ききょ)
- 気滞(きたい)
- 血虚(けっきょ)
- 陰虚(いんきょ)
- 陽虚(ようきょ)
- 瘀血(おけつ)
- 脾気虚(ひききょ)
- 腎虚(じんきょ)
ここでは「気」にまつわる症状である気虚証、気滞証について解説していきます。
「気」について
中医学では体を動かすエネルギーを「気」と言う概念で捉えています。「気」は私たち生物が親から受け継いでいる生命の原動力の他に、食事から得られるエネルギーがあります。
このエネルギーである「気」の不足、停滞が起こると体に様々な疾病が現れると中医学では考えられています。
気虚証
内臓や組織の生理機能低下によって現れる症状です。
- シニア期に入ってから肥満気味
- シニア期に入って痩せてきた
- 疲れやすい
- 鳴き声が小さい
- 息切れ
- 軟便
気虚証の対応方法
気を補うのが基本の対応方法です。気とはエネルギーのこと。特に気を作る元になる「胃腸」を整えることが大切です。
胃腸が整うことで、食べ物をしっかりと栄養に変え、体で利用することができるようになります。
気虚証のための薬膳食材
気滞証
臓器の機能活動が停滞した状態。張りを伴う痛み、胃のつかえ、膨満感などを訴えます。
- 代謝活動全般の停滞
- 痩せる、または肥満気味
- イライラ
- お腹の張り
- 不眠
- 便秘
- 下痢
- 排尿異常
- 体の節々の痛み
気滞証の対応方法
気滞はストレスによって起こると中医学では考えます。ストレスと関連が深い「肝」の働きをスムーズにし、臓器機能の働きを正常に戻すのが基本となります。
気滞証のための薬膳食材
- そば
- みかん
- オレンジ
- ゆず
- レモン