ペット東洋医学アドバイザーによる「犬の薬膳」生理学の解説。今回のテーマは「気虚証(ききょしょう)」です。
気虚証は臓器・組織の機能低下によって起こります。生まれつきの虚弱体質、過労、長引く慢性疾患、加齢などによって起こると考えられています。
気虚証の主な症状
- 息切れ
- 疲れ
- 動くと症状が悪化する
- 食欲不振
気虚証の原因 | 消化器の不調
気は体を動かし、生理・代謝を司る基本のエネルギーと考えられています。この気を生み出すのに必要なのが「食事」です。
食事を十分に摂れること、消化器が十分に働き食事から栄養素を体に取り込めることが気を生み出す上で必須です。
そのため、消化器の不調が進むと「気虚証」の原因になると考えられています。
過労や精神的な要因(過度な悲しみなど)、老化、慢性病による消耗も気虚証の原因となります。
気虚証にお勧めの食材
気虚証のメニュー例 | かぼちゃ粥
通常のお粥を炊く際に、かぼちゃを加えます。
かぼちゃは薬膳で、胃腸の働きを助け疲労回復に役立つ食べ物として扱われます。
かぼちゃには強い抗酸化作用を持つβ-カロテンが豊富です。特に皮の部分に多く含まれます。皮は剥かずに柔らかく煮るのがおすすめです。