薬膳では蕎麦は「疲れや夏バテの解消」に用いられる食材です。体にこもった熱をとる作用があると考えられています。
薬膳食材としての「蕎麦」
- 五味:甘
- 五性:涼
- 帰経:脾・胃・大腸
- 効能:喘息。激しい咳・しゃっくりなどを治める・胃もたれの解消・食欲を起こさせる
- 適応:下痢・胃もたれ・老化防止・毛細血管強化・消炎
蕎麦に特有の成分「ルチン」には抗酸化作用があり、毛細血管を強化する作用で知られています。
胃腸機能の回復、下痢、便秘の時にもよく用いられる食材です。
ストレスによる消化器の不調に
犬がストレスの影響で消化器の不調(下痢、便秘)を訴えている場合に、蕎麦はおすすめのメニューです。
ゆず、みかんの皮など柑橘系の果物がある場合、その皮を少量刻んで添えることで、良い香りの「香り蕎麦」を楽しむことができます。
ストレスによって「気滞(臓器の機能低下)」を起こしている際に、爽やかな香気が気のめぐりを良くすると考えられています。